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白血球とは?免疫の主役をわかりやすく解説

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白血球とは?免疫の主役をわかりやすく解説

風邪をひいたときや体にばい菌が入ったとき、私たちの体を守ってくれる存在が「白血球」です。でも、「白血球って具体的にどんな働きをしてるの?」と聞かれると、意外と答えられない人も多いのではないでしょうか?今回は、免疫の最前線で活躍する白血球の種類や働き、健康との関係について、わかりやすく解説します。

1.白血球とは?基本の役割をおさえよう

白血球とは、血液の中に含まれる免疫細胞の一種です。
体に侵入してきたウイルスや細菌などの「異物」から体を守るために働きます。
赤血球や血小板と違って、色がない(白っぽい)ため「白血球」と呼ばれています。
一言でいえば、白血球は「体のガードマン」。
異物を見つけると即座に反応し、攻撃・除去してくれます。白血球の種類(好中球、リンパ球、単球など)とそれぞれの役割を示した図

2.白血球の種類とそれぞれの特徴

白血球にはいくつかの種類があり、役割もそれぞれ異なります。
以下のようなタイプがあります。

  • 好中球(こうちゅうきゅう)
    細菌を食べて消化する「掃除屋」。白血球の中で一番多い。
  • リンパ球
    T細胞・B細胞・NK細胞などが含まれる。
    記憶力があり、以前出会ったウイルスをすぐに認識して攻撃。
  • 好酸球(こうさんきゅう)
    アレルギー反応や寄生虫の排除に関わる。
  • 好塩基球(こうえんききゅう)
    アレルギー物質に反応し、ヒスタミンを放出。
  • 単球(たんきゅう)/マクロファージ
    異物を取り込み、処理するだけでなく、他の免疫細胞に知らせる。

それぞれが役割分担しながら、連携して体を守ってるのです。

関連用語【マクロファージ】について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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3.白血球の働き方をイメージで理解

白血球は体の中でパトロールのようなことをしています。
たとえば、風邪ウイルスが喉から侵入してくると、

1.好中球が駆けつけてウイルスをパクッと食べる
2.リンパ球が抗体を作って、次の侵入に備える
3.マクロファージが「敵が来たぞー!」と仲間に警告する

このように、チームプレイで免疫システムが動います。

4.白血球の数が多い・少ないとどうなる?

白血球の数は健康状態によって変わります。
健康診断の「血液検査」でもチェックできます。

  • 白血球が多いとき
    体が炎症や感染と戦っているサイン。発熱・腫れ・痛みが出やすくなります。
    極端に高い/長く続く場合は、血液の病気が隠れていることも。
  • 白血球が少ないとき

    感染にかかりやすく、重症化しやすい状態。発熱、口内炎、のどの痛み、傷が治りにくい等に注意。

多すぎても少なすぎても要注意。大きく外れた結果が出たら、症状がなくても医師に相談しましょう。

5.健康管理に役立つ!白血球のチェック方法

白血球の状態は、病院の血液検査で簡単にわかります。
「白血球数(WBC)」という数値で表示され、目安は以下の通りです。

  • 成人の正常値:3,500〜9,000/μL程度
    これを超える・下回ると、医師が原因を詳しく調べてくれます。
    風邪や疲労で一時的に増減することもあるので、心配しすぎは禁物。

6.白血球を整える生活習慣とは

免疫を整えるには、白血球の働きをサポートする生活が大事です。

  • 睡眠をしっかりとる
    成長ホルモンが分泌され、免疫細胞が元気になります。
  • 適度な運動
    ウォーキングやヨガなど、軽い運動が白血球を活性化させます。
  • バランスの良い食事
    ビタミンC、亜鉛、タンパク質などが免疫に効果的です。
  • ストレスをためない
    慢性的なストレスは白血球の働きを鈍らせるので注意。白血球の働きを整える生活習慣(睡眠・運動・食事・ストレス管理)を示した図

7.白血球と病気の関係

白血球の異常は、さまざまな病気と関係しています。
たとえば、

  • 白血病
    白血球が異常に増え、機能しなくなる病気
  • 自己免疫疾患
    白血球が自分の細胞を攻撃してしまう
  • 免疫不全
    白血球の働きが極端に低下し、感染に弱くなる

このような病気の早期発見にも、白血球の検査は重要です。

8.白血球に関するよくある質問

Q. 白血球は年齢で変化しますか?
→ はい。年齢とともに免疫力が落ち、白血球の働きも低下します。
Q. 白血球が少ないときはどうすれば?
→ まずは医師の診断を受け、必要に応じて治療や生活改善を行いましょう。
Q. 白血球が多い=元気ってこと?
→ 必ずしもそうではありません。炎症や病気のサインの場合もあります。

9.まとめ

白血球は、私たちの体を守る頼もしいヒーローです。
いくつかの種類があり、それぞれが協力して免疫システムを支えています。
日常の生活習慣を整えることで、白血球の働きもサポートできます。
健康診断の血液検査でもチェックできるので、意識してみてくださいね!

 


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