情報伝達物質とは?脳と体をつなぐ驚きのメッセージ伝達の仕組み
私たちの体は、脳から心臓、筋肉、免疫細胞まで、常に膨大な情報をやり取りしています。
その橋渡しをするのが「情報伝達物質」です。
神経を通じて信号を送る“神経伝達物質”、血液を介して全身に働きかける“ホルモン”、そして免疫細胞が発する“サイトカイン”など、体の隅々まで情報を運ぶメッセンジャーたちが存在します。
この記事では、「情報伝達物質とは何か」をわかりやすく解説しながら、私たちの健康や心の状態にどのような影響を与えているのかを探っていきます。
目次
1. 情報伝達物質とは?細胞同士が会話するためのメッセンジャー
情報伝達物質とは、体の中で細胞同士が情報を伝え合うために使う化学物質のことです。
言い換えると、体内の“メール”や“LINEメッセージ”のような役割を持つ存在です。
神経細胞やホルモン分泌細胞、免疫細胞などがそれぞれの方法でメッセージを送り、受け取る細胞が「受容体(レセプター)」を通してその信号を受け取ります。

この情報伝達の仕組みを「シグナル伝達経路」と呼びます。
たとえば、脳で生まれた指令が神経を通って筋肉に届くのも、免疫細胞がウイルスを発見して仲間に知らせるのも、すべて情報伝達物質によるものです。
2. 神経伝達物質の仕組みと代表例
最もよく知られる情報伝達物質が「神経伝達物質」です。
神経細胞(ニューロン)の末端から放出され、隣の神経細胞の受容体に信号を伝えます。
この接点を「シナプス」と呼び、ここで情報が化学的に受け渡されるのです。
代表的な神経伝達物質には以下のようなものがあります。
- ドーパミン
やる気や快感に関係。報酬系に深く関与。 - セロトニン
心の安定に関わる。睡眠や気分のバランスを調整。 - アセチルコリン
記憶や学習に関与し、筋肉を動かす信号を担う。 - ノルアドレナリン
ストレスや緊張に関わる。(状況に応じて神経伝達物質/ホルモンとして働くことがある。)

これらの物質がバランスよく働くことで、私たちの心や体は健康に保たれています。
逆に、情報伝達の乱れがうつ病や認知症などの神経疾患につながることもあります。
3. ホルモンと情報伝達物質の関係
「ホルモン」も情報伝達物質の一種です。
ただし神経伝達物質と異なり、ホルモンは血液に放出されて全身を巡り、遠く離れた細胞に作用します。
例えば、インスリンは血糖値を下げる命令を全身の細胞に伝えます。
また、アドレナリンは緊急時に心拍数を上げ、瞬発的な行動を促します。
このように、神経伝達物質が「短距離の会話」を担うとすれば、ホルモンは「長距離のメッセージ送信」を担当しています。
どちらも体内のコミュニケーションシステムを支える重要なシグナル物質です。
4. 免疫システムを支えるサイトカインの働き
免疫の世界では、「サイトカイン」という情報伝達物質が活躍しています。
ウイルスや細菌を発見した免疫細胞がサイトカインを放出し、他の細胞に「敵が来たぞ!」と知らせます。
これにより炎症反応が起こり、体は外敵に対する防御反応を高めます。
代表的なサイトカインには、インターロイキンやインターフェロンがあります。
これらは感染防御だけでなく、がん細胞の攻撃や組織修復にも関わっています。
しかし、過剰に分泌されると“サイトカインストーム”と呼ばれる強い炎症が起こり、体に悪影響を及ぼすこともあります。
ほかにも、サイトカインには炎症を促すものだけでなく、炎症を抑えてバランスを取る働きをするものもあります。
■ 関連用語【サイトカインストーム】について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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5. 情報伝達の乱れが引き起こす病気や不調
情報伝達物質は、体のバランス(ホメオスタシス)を保つうえで欠かせません。
しかし、その働きに変化が生じると、さまざまな疾患や不調に関与することがあります。
- ドーパミンの働きの変化が関与 → パーキンソン病、統合失調症など
- セロトニンの働きの変化が関与 → うつ病、不眠など
- ホルモンの分泌異常が関与 → 甲状腺機能低下症や糖尿病など
- サイトカインの過剰な反応が関与 → 自己免疫疾患や炎症性疾患など

つまり、体内のメッセージ伝達は“健康の通信網”のようなもの。
どこかで通信障害が起これば、全身の機能に影響が出るのです。
6.体内のメッセージを整えることの大切さ
「情報伝達物質とは」、体の中で細胞同士が情報をやり取りするためのメッセンジャーです。
神経伝達物質・ホルモン・サイトカインといったそれぞれの分野で役割を果たし、私たちの生命活動を支えています。
心の安定、免疫の働き、代謝の調整など、どれも欠かせない機能ばかりです。
この体内コミュニケーションを理解することは、病気の予防や心身の健康維持に直結します。
バランスの取れた生活、十分な睡眠、適度なストレスケアが、情報伝達物質の正常な働きを助ける第一歩です。
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※本記事は一般的な情報を元に作成しております。記載内容の詳細については専門家にご確認ください。