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血小板の仕組みを徹底解説!血小板減少症の原因と対策とは

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血小板の仕組みを徹底解説!血小板減少症の原因と対策とは

転んでひざをすりむいたとき、いつの間にか血が止まっていた――。
その小さな奇跡の裏で働いているのが「血小板」です。
血液の中に含まれるこの小さな細胞は、体を守るために24時間体制で働いています。
本記事では、血小板の仕組みや働きをわかりやすく解説し、さらに血小板減少症の原因や対策についても詳しく紹介します。

1. 血小板とは?体を守る小さなヒーロー

血小板は、血液の中に含まれる血球成分の一つで、赤血球や白血球と並ぶ「血球」の仲間です。
骨髄の中で巨核球(きょかくきゅう)という大きな細胞からちぎれるようにして作られ、形は円盤状で直径2〜3マイクロメートルほどしかありません。
普段は静かに血液の中を流れていますが、体のどこかが傷つくとすぐに反応します。
血小板は血管の壁にくっつき、仲間を集めて血の塊(血栓)を作ることで出血を止めます。
まるで体の中で働く“修理屋”のように、傷口を守ってくれる頼もしい存在です。

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赤血球の3Dイラストと「赤血球とは?知られざる小さなヒーローの働き」の文字

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2. 傷口をふさぐメカニズムと血液凝固の仕組み

血小板が働く流れは、緻密なリレーのように進みます。
まず血管が傷つくと、血管が収縮して出血を減らします。
次に血小板が集まり、壁に粘着して層を作ります。これを「一次止血」と呼びます。
その後、血液中の凝固因子が連鎖的に反応し、フィブリンという糸状のタンパク質が生成されます。
フィブリンは血小板をからめ取ってネットのような構造を作り、強力な血の塊となって出血を完全に止めます。
この段階を「二次止血」または「血液凝固」と呼びます。
血小板が少なすぎると出血が止まらず、血小板の数や働きに異常があると、血栓ができやすくなり、血管が詰まる原因になることもあります。
血小板の働きは、命を守るための精密なバランスの上に成り立っています。

血液凝固のサイクルを示した図。血管収縮から一次止血、二次止血、フィブリン形成までの流れを解説。

3. 血小板減少症とは?仕組みと主な原因

血小板の数が少なくなる状態を「血小板減少症」といいます。
正常値は1マイクロリットルあたり15万〜40万個ですが、これを下回ると出血しやすくなります。
血小板減少症の主な原因は3つに分けられます。

  • 1. 産生低下(つくられない)
     骨髄の機能が低下し、血小板が十分につくられなくなることがあります。再生不良性貧血や白血病、抗がん剤・放射線治療の副作用などが代表例です。
  • 2. 破壊亢進(壊される)
     免疫が誤って自分の血小板を攻撃する「免疫性血小板減少症(Immune Thrombocytopenia)」が有名です。自己免疫の異常で血小板が短期間で壊されてしまいます。
  • 3. 消費亢進(使われすぎる)
     体内で血栓や出血が多発すると、血小板が次々と使われて減っていきます。重症感染症や播種性血管内凝固症候群(DIC)などで起こることがあります。

血小板減少症の主な原因を示す図。産生低下、破壊亢進、消費亢進の3つの分類。

4. 血小板減少症の症状

血小板が減ると、わずかな刺激でも出血しやすくなります。
・皮膚に紫色のあざ(紫斑)ができる
・鼻血や歯ぐきの出血が止まりにくい
・軽い打撲で大きな内出血ができる
・女性では月経量が増える
・傷口の出血が長引く
血小板数が5万個を下回ると出血症状が出やすくなり、1万個を切ると重篤な出血のリスクが高まります。

5. 検査・診断から治療までの流れ

まず、血小板減少症の診断は血液検査で行われます。
次に、血液検査では血小板の数や形を確認します。
さらに、他の血球(赤血球・白血球)とのバランスも見て、出血しやすくなっている原因を推測します。

また、より詳しく調べるために骨髄検査や免疫検査を行うこともあります。
これにより、血小板がつくられていないのか、壊されているのか、あるいは使われすぎているのかを見極めます。

これらの検査結果をもとに、医師は最も適した治療方針を立てていきます。
そのため、治療の内容は原因によって異なります。

6. 日常生活での注意点

血小板が少ないときは、出血を防ぐ工夫が必要です。
・激しい運動や転倒のリスクを避ける
・柔らかい歯ブラシを使用する
・出血を促す薬(アスピリンなど)を自己判断で使わない
・出血やあざが増えた場合は、早めに医師へ相談する
血小板減少症は、血液の病気の中でも比較的よく知られており、治療を続けながら日常生活を送ることも十分に可能です。

血小板減少症の診断、治療、日常生活の注意点をまとめたフロー図。

7. まとめ

血小板は、傷口をふさぎ、血液凝固を助ける体の“小さな修理屋”です。
その働きが乱れると、血小板減少症のような病気を引き起こします。
日常の生活習慣を整え、体調変化に早く気づくことが、健康を守る第一歩になります。


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※本記事は一般的な情報を元に作成しております。記載内容の詳細については専門家にご確認ください。

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